映画レビュー
・駆け足映画レビュー (2005/11/13更新)
・「50回目のファースト・キス」 (2005/11/13更新)
・「ロード・トリップ」 (2005/08/29更新)
・「ニューガイ」 (2005/8/29更新)
・「ショーン・オブ・ザ・デッド」 (2005/08/29更新)

「50回目のファースト・キス」 (2005/11/13更新)


 劇場で一度観てとてもよかった『50回目のファースト・キス』。レンタルに出ていたので借りて来て再見。やっぱり好き〜。借りずに買った方がよかったかなー。おバカなとこは相変わらずですが、ロマンティックで結構切なく、ハワイの風景も美しくておススメです。


「ロード・トリップ」 (2005/08/29更新)


 遠距離恋愛中の彼女にビデオレターを送ったつもりが、間違えて浮気相手とのHの現場を録画したビデオを送ってしまった。さあ大変! と、彼女が休暇で寮を空けている間にビデオを取り戻すべく、主人公と悪友たちは金もないのに無謀なロード・トリップに出たのだった――。
 ロード・ムービーって、下手したらダレちゃってつまらなくなりがちなんだけど、この映画は旅に出たメンバーと居残りサイドとの描き分けがうまく、飽きずに観られた。留守番役のトム・グリーンが、とにかく濃い。終始目が座っていて、髪も寝癖がついている。白眼むいてヨダレ垂らして歌ってた変な弾き語りソングも忘れられないが、ヘビに生き餌(ネズミ)をやりたくて仕方がなくていろいろやらかすのが、もう相当キテる。浮気相手の彼女も積極的に行動を起こすタイプで、見ていて楽しい。
 旅に出たメンツはというと、主人公の他に、女好き、マリファナ好き、父親に反発出来ないガリガリ君、と皆キャラが立った友達ばかりで、それぞれが旅を通してなんらかの変化を遂げるところまで描き込まれているのがいい。ガリガリ君役のDJ.クオールズが、かなりキモ・情けな→かわい〜→おっ、ちょっとかっこいい? と進化して行く過程も見もの。主人公が一番地味かも。ちょい役のウェイターの人とか、すご過ぎ(詳細は書かないけど、とりあえずフレンチ・トースト食べながら見てみよう)。下品なのとかナンセンス・ギャグ苦手な人はダメかも知れないけど、思いきりバカな割に丁寧な作りでテンポもいいので、おすすめです。 

「ニューガイ」 (2005/08/29更新)


 高校ではイケてないグループに属しながらも、好きなバンドをやってそれなりに前向きに生きていた主人公(=DJ.クオールズ)だったが、全校生徒の目の前で図書館司書のおバアさんにチ○ポを折られる(医学的にあり得ないなどと言うとエディ・グリフィンにガンを飛ばされます)という事件に遭い、決定的な負け犬の烙印を押されてしまった。ヤケになって騒ぎを起こしてほんの少しの間入れられた刑務所で、謎の男(=エディ・グリフィン)にクールに生まれ変わる訓練を受ける。そして新たな高校に転校生(ニューガイ)として赴くのであった――。
 男の子版シンデレラ・ストーリー? まあ、大したことないだろうけど気楽に観られそうね〜ティーン・ムービーもアメリカン・バカコメディも好きだし、と期待せずに借りて来た作品。なのにはまった。ストーリーはご都合主義なところも多々見られるし、全体にぱっとしないB級感は漂うが、それがむしろいい味を出している。
 まずは主人公のイケてなさ具合が◎。普通のシンデレラ・ストーリーだと、元がきれいな子が最初わざとブスっぽい恰好をしているだけ、というケースが多いのに、この映画のDJ.クオールズは最初、表情とか雰囲気がホントにキモい。それが変身後は、エリザ・ドゥシュクに好かれるほどか? という疑いは残るもののかなりかっこよくなる。また、そのかっこよさが見かけだけじゃなくて、昔からの友達を大事にしたり、イジメを撲滅したりという精神的な部分を伴うのが男らしくてよい。
 ただし主人公はいかんせん線が弱く正統派美形とは言いがたいので、面白すぎのエディ・グリフィンと色気たっぷりのエリザ・ドゥシュクの存在も大きいだろう。小人呼ばわりされていじめられる背のちっちゃい人など、個性的な脇役が目立った。
 次に音楽。主人公はファンク好きという設定で、ジェームス・ブラウンやワイルド・チェリーの曲はもちろんのこと、ティーン・ムービーらしくグリーン・デイ、シンプル・プランやヒップ・ホップも満載。そしてなぜか豪華なカメオ出演陣:ジーン・シモンズ、アイス・キューブ、ジョッシュ・トッド、トミー・リーなど。ちなみにジーン・シモンズは牧師様役で登場(いいのか?)。
 要所要所に織りまぜられた「羊たちの沈黙」「ハイランダー」などのパロディも見逃せない。監督は「メリーに首ったけ」で脚本を担当したエド・デクター。「メリー」よりはやわらかい感じに仕上がっているが、バカさ加減では負けていない(チ○ポネタもあるしね)。


「ショーン・オブ・ザ・デッド」 (2005/08/29更新)


 ゾンビ映画をリスペクトしたパロディ。ゾンビなのにイギリス映画? と意外な気持ちで見てみれば、設定からしてとてもイギリス的。悪友とつるんでパブでビール飲む他に趣味がない主人公(ショーン)は、その進歩のなさ故にとうとう彼女に愛想を尽かされてしまう。涙にくれて飲んだくれて目覚めた朝、街はゾンビで溢れ返っていた……が、ショーン、異変に気づかない(二日酔いだから?)。庭に入り込んでいたゾンビを見ても、酔っぱらいと勘違いし、やっと事態を理解してからもレコード盤とかクリケットの道具でゾンビを退治しようとする始末。挙げ句避難場所に選んだのは、いつものパブ@しかも周りにゾンビうようよ。おバカー、のんき〜と思うけど、それが妙にリアルなんだよね。特にイギリスでゾンビ発生したらこんな感じかも、と納得してしまうのだ。
 けれど油断は禁物。結構ゾンビが怖いのだ。特殊メイクもエキストラの演技も普通に気合い入ってるし、グロシーンもある。そして人間関係をきっちり描いているので、身近な人がゾンビになってしまった時など、見ていて辛い。パロディながらストーリーがしっかりしている。笑えて泣けてドキドキ出来る、なかなかの秀作なのに、なぜか日本では劇場未公開。レンタルビデオ店でも置いてないところが多い上、早々に廉価版DVD(1575円)が出た。そんなに売れなさそうなのかい?(廉価版が出たのは、手が届きやすくなって喜ばしいことではあるが、なんか不憫)DVDの特典映像が凝っているのが嬉しい(後日談のアニメーションは必見!)。
 全体に細かい作りで、ゾンビ対策のアイディアとか、オチとか、今までありそうでなかった発想も新鮮だった。音楽もよくて、特にクイーンの曲の使い方が憎い。ゾンビ映画好きか、イギリス映画好きにはおすすめの作品。オリジナルの「ゾンビ」とリメイクの「ドーン・オブ・ザ・デッド」では「ゾンビ」の方が好き! ってっ人もどうぞ。ちなみにこの映画の監督と主役二人が「ゾンビ」のロメロ監督最新作「ランド・オブ・ザ・デッド」にゾンビ役で出てたらしいけど、見分けがつきませんでした……。
 


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